<病態>
胃の中でヘリコバクターピロリ菌が存在することにより、胃の粘膜を障害して、胃炎をおこしたり、胃の粘膜の萎縮をすすめたり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を起こす原因になったりします。


<診断方法>
胃の粘膜を採取する方法、便中の菌を調べる方法、血中の抗体を調べる方法などにより診断します。


<治療>
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)により胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍の確認をした上で、ピロリ菌陽性であれば、除菌治療をします。

内服薬を1週間服用します。

除菌判定は、胃の粘膜、便で検査する場合は内服終了、1か月後、血中抗体検査は6ケ月後に行います。


<生活の上での注意点>
除菌治療中(1週間)の飲酒は控えてください。

その後、生活面では暴飲暴食を避けたり、規則正しい生活リズムを送っていただくことが望ましいと思われます。また、定期検診の受診をお勧めします。