「熱が出る」というのは体の中に何かが入ってきていて、その何かを熱でやっつけようとして起こる現象です。ですから、熱が出たからといってむやみに、解熱剤を飲んで無理に熱を下げる必要はありません。

身体の正常な免疫反応ですので、慌てなくても大丈夫です。ただし、高熱で意識がない、(高熱が続いていて水分が取れていない)、痙攣をおこしているなどの場合は、すぐに医療機関へ連絡してください。

高熱でも、比較的元気にしている、食事がとれている、水分が取れているなら様子を見ても大丈夫です。しかし高熱が続くようなら、一度受診してください。

おうちでの過ごし方ですが、寒気がするようならあたたかくして、暑がっているようでしたら、必要以上に多く服を着たりせずに、快適と感じる程度で体を休ませてください。お子様の場合、特に言葉が話せない赤ちゃんなどの、高熱の場合は、部屋の中が20℃くらいあるようでしたらタオルケットを1枚かけてあげる程度で大丈夫です。

入浴に関しては、本人次第ですが、入ってはいけないわけではありませんが、37.5℃を超えているときは、体力を消耗しないようにするためにも、無理をしないことが大切です。身体を清潔に保つことは大切ですので、熱で汗をかいたりした際は、身体を拭き、(ホットタオルなど)着替えをしましょう。

発熱時は、栄養・水分をとって、ゆっくり体を休めることが基本です。原因が特定できている場合は、お薬の処方もありますが、お薬はあくまでも補助的役割を担うものなので、自己免疫を高めることを心がけてください。

解熱剤などを飲んで、無理に解熱させ動きまわると結果的に症状を長引かせることもありますので注意が必要です。また、お薬を飲んでいるからといって、栄養を取らない・体を休ませないのも治りを遅らせてしまいます。