RSウイルスの感染により引き起こされる、呼吸器の感染症で、風邪症候群を引き起こす代表的なウイルスです。生後2歳までに、ほぼ100%の人が感染します。

乳幼児の感染が多く、また非常に感染力が強いため、幼稚園、保育園などでの感染に注意する必要があります。最近は夏頃から流行するようになってきており、春頃に流行が収まるのが特徴です。

基本的に、発熱、鼻水などの症状が数日続き、重症化すると、咳がひどくなる、ぜいぜいするような呼吸、また、気管支炎や肺炎などを引き起こす可能性もあります。

さらに、心臓や肺に基礎疾患がある方や、早産児などの場合、重症化のリスクが高まります。

咳やくしゃみなどによる、『飛沫感染』手や物などに付着したウイルスによる、『接触感染』が主な感染経路で、特に、家族間や、幼稚園内などでは、飛沫感染や接触感染によってRSウイルスが、広まりやすくなります。

感染対策として、飛沫感染に対しては、マスクをすること、咳エチケットを心がける。接触感染に対しては、手洗いうがいなどの基本的なことを心がける様にしましょう。

RSウイルス感染症には、症状を和らげるための対症療法で対応しますが、重症化した際には、酸素投与、点滴、呼吸管理などを行います。

症状がおさまった後、1~3週間ほどはウイルスが排出されるため、注意しましょう。RSウイルスは何度も繰り返し感染する可能性がありますが、徐々に免疫が出来、軽い症状のうちに納まることが多くなっていきます。


次のような症状にお悩みの方はご相談ください。
症状に関する関連用語も記載しております。
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症状として、 咳が止まらない、鼻水が多い、息をするのが苦しそう、ゼーゼー音がする、呼吸が速い、呼吸が浅い、息を吐くときに音がする、熱が続いている、ぐったりしている、ミルクを飲まない、食欲がない、顔色が悪い、唇が紫色になる、眠ってばかりいる、機嫌が悪い、発熱がある、夜中に咳き込む、痰がからんだような咳が出る、呼吸時に胸がへこむ、鼻がつまって苦しそう、 が出るなどがあります。
症状に関する関連用語として、 RSウイルス感染症、細気管支炎、肺炎、気管支炎、中耳炎、無呼吸発作、喘鳴、乳児呼吸困難、ウイルス感染症、小児感染症、ネブライザー治療、酸素投与、点滴治療、入院管理、対症療法、加湿療法、安静療法、呼吸管理、抗生剤投与(併発感染時)、経鼻栄養管理 等があります。