皮膚の一部が赤く盛り上がり、しばらくすると跡形もなく消えてしまう病気です。

大抵の場合は痒みを伴いますが、焼けるような感じや、チクチクとした痒みのような感じを伴うこともあります。皮膚の赤みやぶつぶつは、多くの場合数十分から数時間以内に消えますが、中には半日から1日ほど続くものもあります。

蕁麻疹は、アレルギー性のものと、非アレルギー性のものに大きく分けることができます。アレルギー性の蕁麻疹で最も良く知られているのは「I型（即時型？）アレルギー」と呼ばれる反応です。

体の細胞の表面が、エビやソバなどのアレルゲン成分と遭遇し活性化することで、蕁麻疹反応が起こります。非アレルギー性の蕁麻疹は、アレルギー性の蕁麻疹とは異なる仕組みで細胞が活性化することで起こります。

アレルギー性の場合は、血液検査や皮膚に対する検査で判定していきます。原因と疑われる物質を、皮膚に直接注射する『皮内テスト』、物質を針で刺し、その針を皮膚に軽く刺す『プリックテスト』などの方法があります。非アレルギー性の場合は、病歴、や皮膚以外の疾患が疑われる場合に、内科的な検査を行います。

治療方は、アレルギーの原因や、悪化する要素などを出来るだけ探し、それらを取り除く、または避ける様にすること。またそれらと併せ、抗アレルギー薬などを処方します。

お薬によって症状が治まることがほとんどですが、お薬を飲まなくなった事で再発してしまうことが非常に多いため、症状の有無に関わらず服用する必要があります。

症状をコントロールしていくことによって、徐々にお薬の量を減らして行くことも出来るので、症状が消えたからと言って服用をやめるのではなく、主治医と相談するようにしましょう。