<定義>
血圧が正常よりも高く維持している状態を高血圧とします。
WHOのガイドラインでは、収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最低血圧)が90㎜Hg以上の状態を高血圧と診断します。

日本高血圧学会では、正常血圧を120/-未満かつ-/80未満、正常高値血圧を120~129/-かつ-/80未満、そして130~139/- かつまたは-/80~89を高値血圧としています。ご家庭で測定した場合、上記の血圧をマイナス5したものが基準となります。
<症状・診断>
血圧は図るタイミングによっても変わってきますので、何回か時と場所を変えて測定し、高血圧の状態が続く場合は高血圧と診断します。

基本的には140/90という基準が数字はありますが、過去の血圧の状態から、数値が上がって130/80を超えている場合は、注意は必要です。

診断は、家族歴・子供のころの体重変化・妊娠時の異常、生活習慣(食習慣、運動 嗜好、喫煙、飲酒)や二次性高血圧(肥満 腎臓病 睡眠時無呼吸 薬剤 ホルモン異常)臓器障害の有無など、病歴や身体所見など様々な角度からアプローチして診断をしていかなければなりません。
<治療法>
原因により治療法が異なりますが、運動とカロリーや塩分制限食が基本になります。必要に応じて薬剤を使用して、血圧を適正範囲にコントロールできるようにしていきます。
<生活における注意点>
一般的に多い生活習慣の乱れに伴う高血圧は、その生活習慣を見直しましょう。自分は薄味だと思っていても実は、塩分のとりすぎの食事をしていることがありますので、注意が必要です。

それ以外には、体重の管理BM25以下、飲酒量の適正化、有酸素運動を主体にした適度な運動をしていくことも重要です。

高血圧は、サイレントキラーと呼ばれ、はじめのうちは自覚症状がなく進行していく病気です。自覚症状が出た時には、動脈硬化が進行して臓器障害を伴っていることもありますので、健診などを定期的に受診し早めの対策をしていくことが望ましいと思います。