口内の粘膜に現れる水疱性の発疹と、発熱を主症状とした感染症です。主に夏に流行する、いわゆる「夏かぜ」の代表的な疾患です。
2日から4日の潜伏期間を経た後、突然の高熱、のどの奥の痛みや腫れ、口の中の水ぶくれや腫れが現れます。水膨れは破れて痛みを伴います。更に2日から4日で解熱し、約7日程度で治ります。
高熱によるだるさや、口、のどの痛みなどから、食事や水分を十分にとれず、脱水症状になることがあります。また、熱に伴う熱性けいれんや、まれに髄膜炎や心筋炎が、合併症として生じることもあります。
ヘルパンギーナにかかった人の咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれるウイルスによる飛沫感染、接触感染、便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染する糞口感染が知られています。
特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が基本となります。口の中に水ぶくれができ、非常に食事がとり難いため、柔らかく薄味の食事にするなど、食べやすい様に工夫する、また脱水症状を防ぐため、こまめな水分補給を心がけることが大切です。頭痛やおう吐、発熱が続く場合は、すぐに主治医に相談しましょう。
次のような症状にお悩みの方はご相談ください。
症状に関する関連用語も記載しております。
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症状として、
急に高い熱が出た、のどが痛くて何も食べたがらない、口の中に小さな水ぶくれができている、のどの奥に赤い発疹が見える、食べると泣いて痛がる、熱があってぐったりしている、発熱が2日以上続いている、水を飲むのも痛がっている、声がかすれてきた、体が熱くて汗をかいている、機嫌が悪くて泣きやまない、寝つきが悪くなっている、頭を痛がっている、熱でぼーっとしている、発熱後に口内炎ができている、体がだるそうにしている、汗が多くて着替えが必要、食欲がまったくない、口臭が気になる、何度も水を飲みたがる、
が出るなどがあります。
症状に関する関連用語として、
ヘルパンギーナ、夏風邪、エンテロウイルス感染症、コクサッキーウイルスA群、小児急性咽頭炎、ウイルス性咽頭炎、飛沫感染、接触感染、発熱性疾患、急性上気道炎、対症療法、解熱剤の使用、冷たいものを食べさせる、安静にする、水分補給が大切、脱水症状の予防、口腔ケア、登園許可の目安、兄弟間感染、集団感染予防、手洗い消毒の徹底
等があります。