概要
胃の内側の粘膜が炎症をおこすことによって、急激な腹痛や胃の不快感、吐き気などの症状を引き起こすことを、急性胃炎と言います。
症状
主な症状としては、胃の不快感、膨満感、みぞおちあたりのキリキリとした痛み、吐き気、嘔吐などがあります。軽い症状が1日、2日で治まる場合もあれば、嘔吐などを伴い長期間続くこともあります。重症の場合は、吐血(血を吐くこと)や下血(肛門から血が出ること)などもあります。また、アニサキスが原因の場合は食後数時間で発症します。特徴として、これらの症状が急激に発症することがあげられます。
原因
さまざまな原因がありますが、生活習慣が関係していることも多く、アルコールやコーヒーの飲み過ぎ、タバコの吸い過ぎ、不規則な生活などによる胃への刺激などがあげられます。また、日常生活で受ける心理的なストレスや、けがなどの体に受けるストレスがきっかけとなり、胃の粘膜が荒れて発症する場合もあります。他にも、ピロリ菌への感染がきっかけで炎症を起こし、症状が現れることも多くあります。
診断
発症する前後の状況を問診したり、必要に応じて、食道胃内視鏡などを用いて、胃粘膜のただれや、出血の有無などを確認していきます。場合によって、ピロリ菌の有無を調べる検査を行うこともあります。
治療
消化のいい食事に切り替えたり、食事を休んだりすることで、多くの場合は自然に、素早く治ります。そのため、刺激の強いものを避け、胃に負担をかけないように生活リズムを整える必要があります。また、ストレス解消のためにしっかり休むことや、発症の原因を出来るだけ特定し、再発を防ぐことが重要です。ピロリ菌に感染していることが確認された場合には、除菌を行います。
生活のアドバイス
ストレスや、生活リズムの乱れ、暴飲暴食などが原因となる事が多いため、日頃からストレスをためずに、規則正しい生活、食生活を整えるなど心がけましょう。
次のような症状にお悩みの方はご相談ください。
症状に関する関連用語も記載しております。
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症状として、
急にみぞおちが痛くなってきた、食後に胃がムカムカして気持ち悪い、吐いてから胃がスッキリしない、胃のあたりがキリキリと痛む、何も食べていないのに吐き気がある、水を飲んでも吐いてしまう、食べるとすぐお腹が痛くなる、空腹時にも胃が痛む、吐いたあとに胃がズーンと重たい感じがする、胃が張って食欲が出ない、胃のあたりが熱くなるような感じがする、お腹がゴロゴロして気持ち悪い、食後に膨満感がひどい、胃がつかえて食事が進まない、胸やけがして眠れない、吐き気で朝ごはんが食べられない、下痢と胃痛が同時に出ている、吐いたあと顔色が真っ青になる、消化が悪くて胃もたれが続いている、気持ち悪くて横になってばかりいる、
が出るなどがあります。
症状に関する関連用語として、
急性胃炎、胃炎、胃粘膜障害、胃粘膜びらん、嘔吐、腹痛、胃痛、胃もたれ、消化不良、ストレス性胃炎、ウイルス性胃炎、細菌性胃炎、暴飲暴食、食あたり、胃酸過多、制酸薬、胃粘膜保護薬、制吐薬、絶食、水分補給、消化の良い食事、安静
等があります。