赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいるときから、お母さんに免疫をもらっています。しかし、この母親由来の免疫は生まれてからだんだんと減っていき、生後6ヶ月ごろにはほとんどなくなってしまい、そこで赤ちゃんの免疫力は大きく下がる事になります。出来るだけ早いうちに予防接種を受けることは、感染症から赤ちゃんを守るためにとても大切です。予防接種のタイミングは、感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められています。

生後2か月から予防接種を受けることが出来ますが、出来る限り生後2か月を迎えたその日から、ワクチン接種を受け始める事をおすすめします。子どもの予防接種は種類が非常に多く、また、それぞれ接種が可能な期間が設けられていて、間隔を開けながら複数回に渡って接種していく必要があります。そのため、接種開始が遅れると、その分だけ赤ちゃんを危険にさらしてしまう可能性があります。予防接種は、予約制の小児科が多いので、早めにかかりつけの病院に連絡をし、予約を取るようにしましょう。

目安としては、赤ちゃんが生まれて退院した後の経過観察である、「1か月検診」を終えるタイミングで予約し、接種開始日を確認しましょう。よこやまクリニックでは、初回の予防接種の予約時に、その後の予防接種のスケジュールを提案させて頂いている都合上、ご予約はお電話からのみとなっております。初めてのワクチン接種で不安な保護者の方も、お気軽にご相談ください。

〇ワクチンについて
生後2ヶ月を迎えた赤ちゃんは、B型肝炎ウイルス、ロタウイルス、インフルエンザ菌b型(Hib)感染症、肺炎球菌感染症の4つの病気に対するワクチンを受ける事になります。最近では同時に4つのワクチン接種をすることをすすめています。これら4つの病気は、小さな赤ちゃんが感染してしまうと、重症化し入院が必要になったり、命に関わる恐れがありますが、いずれもワクチンで防ぐことが出来るものです。ワクチンを接種することで病気の発症を予防出来る疾患を「VPD」と呼びます。

〇県内相互乗り入れ
予防接種は基本的に、お住まいの市町の医療機関にて受けていただきますが、栃木県では、県内に住民票がある方で、やむを得ない事情によりお住まいの市町で予防接種を受けることができない場合や、かかりつけ医が、お住まいの市町以外にある場合、栃木県内相互乗り入れ事業に参加している医療機関であれば、お住まいの市町以外で、定期予防接種を受けることができます。希望する方は、お住まいの市町の予防接種担当課に連絡してから、接種を希望する医療機関で接種の予約をする、といった流れになります。里帰り出産など、県外にお住まいのかたが栃木で接種を希望する場合、また、県外から栃木にきて接種を希望する場合は、まずお住まいの市区町の予防接種窓口にお問い合わせしてください。

〇接種当日の注意点
体温が37.5℃を超えている場合には予防接種を受ける事が出来ない場合がありますが、接種当日は基本的に、診察を行ってから接種に移りますので、体調のすぐれない場合でも一度ご来院いただき、医師の判断を受けましょう。食事や授乳に関しては、予約時間の30分前までには済ませておきましょう。ワクチンには内服するタイプがあり、服用直後に吐いてしまったことも想定されるので、直前の食事や授乳は避けるようにしましょう。その他、注意点については、当院ホームページにてご確認ください。

小児ワクチンに関する関連用語も記載しております。
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症状に関する関連用語として、 小児ワクチン、定期接種、予防接種、ワクチン接種スケジュール、BCG、三種混合、四種混合、ポリオ、麻疹、風疹、おたふく風邪、日本脳炎、ロタウイルス、肺炎球菌、ヒブ、インフルエンザワクチン、HPVワクチン、DTワクチン、生ワクチン、不活化ワクチン、ワクチンの副反応、予防接種証明書、接種後のケア、ワクチン接種の効果、免疫をつける、接種忘れ、追加接種、予防接種の義務、早期接種、ワクチンの種類、接種時期、接種後の注意点、アレルギー反応、ワクチンの安全性、集団免疫、ワクチンの有効性、接種の時期と間隔、抗体価、ワクチン接種のリスク、ワクチン接種の前後の注意、健康診断とワクチン、予防接種を受ける場所、小児科でのワクチン 等があります。